北の国から 名場面(2)

 「北の国から」第23話で、捨てたはずの靴をおまわりさんと探すシーンが大好きです。

 母さんの葬式の日、純と蛍が吉野さん(伊丹十三)に新しい靴を買ってもらいます。その時、父さんが買ってくれた、富良野の思い出が染み込んだ古い靴を捨ててしまいました。

 葬式の間、純と蛍は捨てた靴のことをずっと考えていました。葬式の終わった夜、二人はそれを探しに靴屋に向かいます。

 暗い中、靴屋の前に置いてあるゴミを漁っていると、おまわりさんが二人に声をかけます。

警官:「なにしてんの、おまえら?」                                純:「運動靴探してます」                                      警官:「誰の?」                                           純:「僕らの」                                             警官:「どういうこと?」                                       純:「え、昨日おじさんが僕たちに新しい靴を買ってくれて、前履いてた靴をもう捨てなさいと渡しちゃったんで。その靴まだ履けるから」                          警官:「おじさんは捨てろって言ったんだべ?」                               純:「でも、おじさんは事情をよく知らず…」                            警官:「おじさんって誰だ?」                                        純:「母さんといっしょになるはずだった人です」                         警官:「母さんってどこにおる?」                                 純:「四日前死にました」

警官:「このゴミの中に確かにあるのか?」                           純:「え、そこんとこは…」                                      警官:「あっ、あっちにもあったぞ。あっち、俺探してやるから、お前らそこ探せ、探せって!」

 おまわりさんが必死になって探し出す場面をみると、涙がこみ上げてきます。地味ですが、私はこのシーンが大好きです。

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北の国から 名場面(1)

 「北の国から」第3回放送で、東京に帰る純を送りにきた清吉おじさん(北村清吉:大滝秀治)が、布部駅近くの食堂(?)で、出発前の純と雪子おばさんに語りかけるシーンが大好きです。

あの年はひどい冷害でねぇ、                                    おまけに、トラクターが導入されて営農方式がどんどん変わってさ。             一緒に入植した連中がうちをたたんで次々と麓郷を出て行った。               11月だったなあ。親しかった連中が4軒一緒に離農していってねえ。            そん時わし、やっぱり送りに来たもんだ。                            雪がもう、ちらほら降り始めててなあ。                              北島三郎がはやってた。                                      出ていくもんの家族が4組、送るほうは、わしと女房の二人。                 誰も一言もしゃべらんかった。                                   だけどなあ、そん時わし、心ん中で、正直何考えてたか言おうか。              

おまえら、いいか、負けて逃げるんだぞ。                             20何年一緒に働き、おまえらの苦しみも、悲しみも、悔しさも、わしゃ一切知ってるつもりだ。                                                   だから他人にとやかくは言わせん。他人に偉そうな批判はさせん。             しかし、わしには、言う権利がある。                                おまえら、負けて逃げるんじゃ。                                    わしらを裏切って逃げ出していくんじゃ。                             そのことだけは、よ~~く、覚えとけ。

 大滝秀治が節目節目で重要な役割を果たします。抜群の演技力ですね。

 3月は別れの季節です。最近、ふとこのシーンを思い出しました。

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