私の好きな名言(11)

 人間到る処青山あり (じんかん いたるところ せいざんあり)

「(人間はどこで死んでも骨を埋める場所はあるという意から)故郷だけが活動するところではない。その気になれば、人間の活動場所はどこにでもある」(旺文社 国語辞典) 「大望を達するために故郷を出て大いに活動すべきことをいう」(広辞苑)

 「人間万事塞翁が馬」を辞書で引いていたときに偶然見つけた言葉ですが、あまりにも現在の私の心境を的確に表現している言葉なので、紹介することにしました。

 幕末の僧・月性の詩の一節で、「青山(せいざん)」とは、人が死んで骨を埋める土地の意味だそうです。

白文          読み下し文                                          男児立志出郷関  男児志を立て郷関を出ず                          学若無成不往還  学もし成らずんばまた還らず                        埋骨何期墳墓地  埋骨いずくんぞ墳墓の地を期せん                     人間到処有青山  人間到る処青山あり       (児、関、学は難しいほうの字です)

 私にとって「故郷」とも言える現在の職場を去り、いくらでも新天地で頑張ってやるわ、という今の気持ちを率直に示した言葉です。そのための準備を怠らないよう、日々精進します。

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私の好きな名言(10)

 河井継之助「天下になくてはならぬ人になるか、あってはならぬ人になれ(NHK「その時歴史は動いた」2008年3月5日水曜日放送分)

 幕末、越後・長岡藩の家老であった河井継之助は、新政府軍との対決か恭順かを迫られたとき、中立を申し出ましたが拒否されました。新政府軍との壮絶な戦いに敗れた河井継之助の言葉に感動しました。

 「あってはならぬ人になれ」が味わい深い言葉です。既存の社会や組織のあり方に疑問を持ち、あえて自分の意見を主張し、あるべき姿に近づける役割を果たす存在も必要なのだ、と私は解釈しました。

 「なくてはならぬ人」も「あってはならぬ人」も社会の進歩には不可欠であるといえるでしょう。「天下」の部分を今の自分に即して当てはめてみると、いろいろなことが見えてくるような気がします。

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私の好きな名言(9)

 「食は身分相応、服は分不相応」。滝川義人『ユダヤの格言99 人生に成功する珠玉の知恵(2005年、講談社+α新書)にある言葉です。

 あわせて、「少し食べて良き服を着よ」、「服は己の欠点を隠す」という言葉も紹介されています。服やネクタイ、靴が綺麗であれば、受ける印象もよくなります。どんな境遇にあっても、服だけは立派なものを身に着けていて損はない、と私は解釈しました。

 食は身分相応という言葉も重要です。豪華な食事にまわす金があるのなら、衣服に使ったほうが身を助けるのです。最近の流行に即して考えると、贅沢な食事は栄養がありすぎるので質素であるべきだ、という教えとも受け取れます。

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私の好きな名言(8)

 「教師たるもの五者たれ」。安河内哲也さんの著書『できる人の教え方』(中経出版)で紹介されている言葉です。

 教える立場にある人は、「学者、役者、易者、芸者、医者」でなければならない、という意味だそうです。

 「五者」それぞれについては本書の18~37ページに味わい深い解説があります。私は、役者と易者と芸者を兼ね備えた「演者」のような存在があると思います。

 特に、複数の人間、団体をある決戦に導く場合には、役者と易者と芸者を演じきる指導者の存在が極めて大切です。その場に応じた「演者」になりきれるかどうかが、勝負の分かれ道になります。

 ただ、力をためる平常時は、「学者」としての姿勢と、冷静な「医者」としての目が重要です。

 「教師たるもの五者たれ」。含蓄にあふれた言葉です。

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私の好きな名言(7)

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」 江副浩正『リクルートのDNA-起業家精神とは何か』(角川oneテーマ21)で紹介されていたリクルートの社訓です。

 とにかく物事を始めてみることが自分の成長も促す。とても素晴らしい言葉ですね。「為さざる罪を問う」という言葉もリクルートのモットーとしているそうです。

 そういえば、リクルート出身の人はパワーがあり、何事も楽しんじゃおうという雰囲気を持っています。本書を読んで、リクルートで受け継がれているスピリットの秘密を知ることができました。

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私の好きな名言(6)

 「君は君の友のために、自分をどんなに美しく装っても、装いすぎるということはないのだ。なぜなら、君は友にとって、超人を目ざして飛ぶ一本の矢、憧れの熱意であるべきだから」

 齋藤孝先生の著書『教育力』(岩波新書)のまえがきで紹介されているニーチェの言葉です。教える側が教える事柄に強い憧れを持って学んでいる姿を見て、教えられる側がその憧れに引き寄せられて自分も学びたくなる、この「憧れに憧れる関係づくり」が教育の基本原理だと齋藤先生は指摘します。

 教える側がまず「超人を目ざして飛ぶ一本の矢」でなければなりません。教師が生徒よりも猛烈な勢いで学んで、教える事柄のおもしろさに憧れるのです。「教師自身が何か高みを目指して飛ぶ矢のような勢いを持っていなければ、学ぶ側に『あこがれ』は生まれない」といいます。

 「自分は果たして今、憧れの情熱に燃えて飛ぶ矢であるだろうか?」。教師だけでなく、教える立場にあるすべての人が問いかけていたいですね。

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私の好きな名言(5)

 「幸運が成功を生み、成功は義務を生む。他の人びとの幸運を作り出すことで、あなた自身が最高の高みへと到達することができるのだ。」 ジャイ・ジャイクマー

 この言葉は、ハーバード・ビジネススクールにおける教授の最終講義をまとめた「ハーバードからの贈り物」(ランダムハウス講談社)という本のなかで、私が最も感銘を受けたものです。

 本書の第1章、ジャイ・ジャイクマー教授の「転落から高みへ」と題する最終講義は、短いながらも氏の人生からにじみ出た説得力ある内容です。

 トーマス・K・マックロウ教授の「黒か白か」もおもしろい。「ハーバードからの贈り物」は名言のつまった素晴らしい本です。

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私の好きな名言(4)

 6、7年前の朝日新聞に掲載された「教師の指導力 学ぶ姿勢から」と題する高校の先生の投書です。

「…教師の指導力の源は、生徒からの尊敬の気持ちにこそあったはずです。とはいえ、ごく普通の人間でしかない私たちは、学ぶことでは生徒に負けないということ以外には、尊敬に値するものなど持ち合わせていないように思います。」

 教師はつい、「おれの言うことが聞けないのか」と、学校によって裏付けられた権威を使って生徒を指導することがあります。しかし、この先生のおっしゃるとおり、教師の指導力の一つは「生徒からの尊敬の気持ち」です。「尊敬の気持ち」は、教師の「学ぶ姿勢」から生まれるのです。

 明治大学の齋藤孝さんも著書「齋藤孝の相手を伸ばす!教え力」(宝島社)の中で、教える側が、自分の教科を強烈に憧れ続けて、先行者として輝きを放ちながら、今もまだ学び続けている、その情熱で生徒をインスパイアすることが重要だといいます。「先生の憧れに生徒が憧れる」関係です。「教えるものに憧れ続けて、生徒に勝るスピードで学び続けている。このことが生徒の尊敬を集める」(p.65)と指摘されています。

 「これってすっごくおもしろいだろ~」という情熱を持ちながら学び続ける、その姿勢から尊敬、憧れの気持ちが生まれるのです。すべての「教えるー教えられる」関係にあてはまると思います。

         

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私の好きな名言(3)

 私の職場に「老化」と題する文章が掲示されています。私はこの文章が大好きです。

 「人は自分の能力が及ばぬようになると、とかく評論に走りやすい。逃げる、言い訳をする、他人に責任を振り向ける。行動力もなければ対策もない。このような状態を老化という。」

 まず、自分に能力がないのがわかっていない。言い訳は天下一品。嘘と真実を巧妙に混ぜ合わせる。自分が大失敗しているのに、自分の立場が少しでも良くなるように嘘をつくわけです。

 そして他人のせいにします。結果的に他人に迷惑をかけます。能力を高めようと新しく努力もしません。結局、自分が「老化」しているのがわかっていないのです。

 私も「老化」しないように頑張ります。

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私の好きな名言(2)

 怒りは敵と思え。 先日読んだ野村克也・楽天監督の著書『無形の力』の「はじめに」で、徳川家康の「東照公遺訓」が紹介されていました。

人の一生は重荷を負いて遠き道を行くがごとし 

急ぐべからず 

不自由を常と思えば不足なし 

こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし

堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え  

勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる

おのれを責めて人を責むるな、及ばざるは過ぎたるよりまされり 

 どれも重みがあり、味わい深い言葉です。特に「怒りは敵と思え」という言葉が、私に突き刺さります。まさしく僕のことです。論理的に話さなければならない時、ついつい怒りの感情に包まれてしまいます。「なんでわかってくれへんのや!」と怒りが爆発します。しかし「怒り」では相手に何も伝えることはできません。子供が駄々をこねるのと一緒です。どんな場面でも、誰に対しても、常に平穏に対応できるよう心がけます。

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私の好きな名言(1) 

「猫はみんな魚が好きだが、あえて水に入って魚をとろうとする猫は少ない。」                                                                                                         

ユダヤの格言です。「私はこれが大好きです」とか、「うちの子は○○だけは好きで好きでしょうがないんです」なんて話をよく聞きます。しかしみんな中途半端だったりします。物事にのめり込み、とことんまで極める人は意外に少ないものです。私も「水に入って魚をとる猫」になれるよう頑張ります。

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