暫定税率の復活

 2008年4月30日、ガソリンにかかる暫定税率が復活しました。これまで、この税金は、地方の道路整備に充てられる「道路特定財源」として活用されてきました。

 この税金がないと地方の道路整備ができなくなるため、政府与党は本日、衆議院の3分の2以上の賛成をもって、暫定税率を再可決したわけです。

 野党は、道路特定財源の無駄使いや、官僚の天下り先企業への優遇を鋭く批判し、これらの無駄を省けば、道路特定財源がなくても、道路整備は可能であると主張し、暫定税率の撤廃を掲げています。

 私は次のように考えます。まず、暫定税=道路特定財源は廃止すべきです。私は田舎出身ですが、帰省するたびに、農村景観が大きく変化するほど新しい道路が作られ続けている現状を知っています。しかも、必要とは思えない道路ばかりです。財源が未来永劫保障されているから無駄な道路が作られるのです。経済のグローバル化が急速に進む中、都市であれ農村であれ、知恵を絞り、公共土木事業に依存する経済構造からいち早く脱却しなければなりません。

 財源をひねり出し、無駄な道路建設を進め、官僚の天下り先企業に甘い汁を吸わせることによって成り立っている国の仕組みを、今ここで変えなければならないと考えます。国のカタチをかえる時期なのです。そんなことにお金を使っている暇はないのです。

 また、今回の暫定税率の一時的撤廃と復活は、無駄な混乱、無意味ではなかったと私は考えます。政権が変われば、我々の生活が変わるということが、今回この税金の変動によって実感することができたのです。

 政府、与党、地方行政が、暫定税率の必要性を説くのであれば、まず、今までどれだけの無駄があったのか自らが明らかにし、今後無駄を最大限に省いても、これだけの財源が必要であると国民にデータを示しながら説得になければならないと考えます。

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堀江貴文『稼ぐが勝ち』(3)

 「創業時の仲間は最終的に仲間割れする」という法則があるといいます(p.114)。「創業メンバーというのは必ずバラバラになり、結局は社長だけが会社に残る」ことになります。

 創業メンバーがバラバラになる原因は、能力の差が顕在化するからだと指摘します。小さな会社の場合、多くの外交的な仕事は社長がやる。そうすると社長はいろんな人たちから、新しいことをどんどん学んでくる。一方社内マネジメントを行う他のメンバーは外に出ていかないので成長しない、従って決定的な差が開いてしまうのです(p.114~115)。

 「また、後から入社してきた人が役員になったり、自分が役員から降格させられたりすると、創業メンバーとしてのプライドが許さないということで会社を去っていくパターンもあります」(p.116)。

 私も身近なところで、同じような出来事を目撃した経験があります。人望もあり、能力も高いリーダーの周りにたくさんの部下が集まり始める。能力が低いのにプライドが高い創業者がそれに嫉妬し、リーダーを排除しようとするが失敗。当該部署だけでなく組織全体を破壊したのちに立ち去る。

 堀江さんの言葉が身にしみますが、「リーダーは必ず一人でなければならない」という法則からすれば、私の経験は運命だったのかもしれません。

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コマツのすごさ

 2008年2月4日月曜日のカンブリア宮殿(テレビ東京系)を見ました。建設機械世界2位「コマツ」の会長、坂根正弘さんが出演されていました。

 赤字に苦しんでいたコマツを、社長就任後、見事にV字回復させた秘密に迫る内容でした。無駄を徹底的に省きながら、会社の生命線である技術開発に重点を置く経営で、日本を代表する企業に生まれ変わりました。

 他社が5年は追いつけない、優れた技術力を持つ「ダントツ商品」の素晴らしさには、本当に驚かされました。世界中の自社製品の現在地や稼動状況、エンジンその他の機械の調子などを、コンピュータで一括して把握しています。世界規模、国別、都市、街レベルにおける情報をパソコンの地図上で瞬時にみることができます。メインテナンスにも素早く対応でき、需給関係情報に基づいて製品の製造ペースも調整できます。

 IT技術の使い方が実にうまい。坂根さんの指導力と現場の技術開発スタッフのレベルの高さに、驚きました。

 さらに、自社製品の稼動状況から、各国経済の現状と今後の動向を予測されていました。まさに世界を牽引するリーディング・カンパニーだと思います。

 番組の最後に坂根さんが言われた、2020年までの中国経済の基本トレンド予測も、非常に参考になりました。

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堀江貴文『稼ぐが勝ち』(2)

 「営業がすべて」。商売の基本はまず営業をすることだと堀江さんは指摘します。

 「実は営業をしない人」「良い商品を作りさえすれば、自然とお客さんが集まってくるだろうと本気で思い込んでいる人」が意外に多いそうです(p.99)。

 営業がすべてであり、「たとえできの悪い商品でも営業に行けば必ず売れる」。だから「自信を持って営業していけばいい」といいます。(p.100)

 確かに、営業のやり方を考える前に、営業そのものをしていない場合は結構あると思います。さらに、タイミングを計って、今まで存在した商品を、あたかも新しく登場したものであるかのように宣伝しなおしてみる、という方法もおもしろいでしょう。

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堀江貴文『稼ぐが勝ち』(1)

 堀江貴文さんの著書『稼ぐが勝ち』(知恵の森文庫)は、現代社会の本質がわかりやすい言葉で述べられています。いくつか参考になる部分をまとめてみます。

 就職とは、「他人のリスクコントロールの支配下に入る」、「自分の運命を他人に支配される」ことだといいます(p.38)。

 だから、他人に運命を左右されたくなければ、あるいは、「他人のせいで自分がいやな目にあうのは納得できない」のであれば、自分で会社をつくればいい、と指摘します。

 他人のせいで自分がいやな目にあっている、辛い気持ちが続いている現在、ホリエモンの言葉が身にしみます。起業しようかな。

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堀江被告に実刑判決

 虚偽の報告が株主の利益につながる、ホリエモンはひょっとしてそう考えていたのではないでしょうか。

 私の推測ですが、ホリエモンは、一時的に虚偽の報告をしても、後々会社が成長して色々なことを実現し利益をあげれば、それが結局株主の利益につながると考えたのではと思います。

 ホリエモンの著書『稼ぐが勝ち ゼロから100億、ボクのやり方』(光文社 智恵の森文庫)を読みますと、なんだかそんな気がするのです。

 「大きなビジネスを手がけて、そこで得たお金を再投資する。株式を公開したり、M&Aを繰り返したりして会社をなるべくはやく大きくしていく。そして夢を実現する。」(p.53)

 「背伸びをするには多少は無理をしなければなりません」「チャンスの女神に後ろ髪はありません。」(p.54)

 随所に、わかりやすく鋭く、本質を突く指摘があるのですが、残念ながら「正しい情報を公開する」「嘘はいけない」などという文言は登場していません。

 株主に多大な損失を与えた罪は絶対に許されるはずはありませんが、裁判官が言ったように、能力があるのだからもう一度再起をかけて夢の実現に向け努力して欲しいと思います。

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新聞記事から(2)

 「できない、無理だ、は出発点」。2006年11月20日の日本経済新聞朝刊に、京都市にあるユーシン精機という会社の女性社長の記事が掲載されていました。

 プラスチック成型品取り出しロボット製造で業界トップに育て上げた社長の小谷真由美さんは、亡き夫で前社長の旺盛な事業意欲を支え続けました。

 高精度だが価格が高く、顧客に受け入れられない恐れのある機械を前社長が提案したときも賛成したそうです。「リスクをとる経営」を支え、「新しいことには何でも賛成した」といいます。リスクが小さくリターンが大きそうなチャレンジでさえ尻込みしそうなのに、積極的な姿勢が素晴らしいですね。

 前社長の理念「できない、無理だ、は出発点」を会社に刻み込んでいくのも仕事と考えているそうです。私はこの会社の株を持っています。

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