「受験勉強は役に立つ」(2)
和田先生は、受験勉強で身に付く学力を「コンテンツ学力」と「ノウハウ学力」に分け、「ノウハウ学力」が社会に出て大きく役立つ能力だ、と指摘しています。
「コンテンツ学力」とは、「勉強して憶えた内容」、たとえば英語の文法や、国語の読解力、数学の解法、歴史の知識などにあたります。
「ノウハウ学力」とは、効率的な記憶法や自己管理能力、自己分析能力などです。
特に和田先生はノウハウ学力のうち、「志望校や自分の学力を分析して受験に対処する能力」(p.30)が重要だと指摘します。志望大学の受験科目と配点を分析し、それぞれの科目で何点取り、そのためにどのような勉強をするかを自分で考え実行する。この経験を通じて得られる能力を「受験学力」と呼んでいます。
「入試の得点をシミュレーションして、自分の能力特性に合わせた受験対策を組み立てる」(p.32)、「高校生が経験する情報処理として、これほど高度なものはない。これを経験することが、受験で大学に受かることの大きな意味」(p.36)だといいます。
この「受験学力」は、受験勉強の意味を考えるうえで、とても斬新で重要な視点であると思います。
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